サハリン州郷土博物館の創設経過

サハリン州郷土博物館の創設経過

サハリン州郷土博物館は、サハリン州の最も古い科学研究・啓蒙的な文化機関の中一つです。当館は、長い存在期間にわたり、発展していって、段々極東の人文科学的なセンターの中で目立つ役割を果たすようになりました。

当館の創設経過は、大体20世紀のサハリン歴史に重なります。サハリンにおける博物館学の基礎と伝統は、100以上前に置かれました。初代サハリン博物館は、1896年にアレクサンドロフスキー砦で創設されました。数少ない知人たちやサハリン流刑地の行政機関の力で民族誌的、考古学的、地質学的、植物学的、動物学的などのコレクションが収集されました。初代サハリン博物館には、当時、サハリンで懲役を勤めていたL.Y.シュテルンベルクやユゼフ・ピイスツキとその他の有名な活動家たちが関連していました。彼らは、サハリンの自然と原住民の研究に応分の貢献をしました。

日本帝国によるサハリン占領時代に(1905年、1920年-1925年)、原因は不明ながら、原住民の文化に関する貴重なコレクションや古生物学上の標本などの初代サハリン博物館の展示物は失われてしまいました。

現在、初代サハリン博物館については、色々な公文書館で保管されている写真及び「サハリンのカレンダー」という革命前の出版物だけが語っています。

日露戦争(1904年-1905年)を終えたポーツマス条約の調印後、ロシアは日本にサハリン南部を譲渡し、博物館の活動は島の北部と南部、両方で行われるようになりました。

1932年、北サハリンの中心のアレクサンドロフスクサハリンスキー市で十月革命15周年記念州博物館が開館しました。当博物館は、流刑地の歴史と原住民の民族誌に関する新しいコレクションが補充されていました。戦前、後に有名な歴史家になるA.N.ルィジコフという郷土史家が当館で働いていました。

樺太庁(1905年-1945年)のサハリン南部では、同じく、博物館が創立されました。樺太庁の中心だった豊原市で、博物学に関するコレクションを展示するために、1937年に住民の寄付で博物館の新しい建物が竣工しました。樺太庁博物館の建物は、日本の伝統的な建築様式「帝冠」です。樺太庁博物館ではサハリン南部の原住民の民族誌、古生物学、植物学などのコレクションが展示されていました。そこでアイヌの言語学者の知里真志保、民族誌学者の山本としお、植物学者の菅原繁蔵などが活動をしていました。研究スタッフは、論文集、記事、本を出版していました。

第二次世界大戦の終戦後、樺太庁博物館はソ連により国有化されました。D.N.クリューコフ南サハリン・クリル列島住民管理局長が下した1946年5月11日付き指令により、旧樺太庁博物館内にサハリン州郷土博物館が設置され、しばらく、ソ連職員と日本職員が日本市民の引き上げまで一緒に働いていました。

1947年、サハリン州が創立されました。サハリン州郷土博物館の経過の新段階が始まりました。当館の収集の中には、国有化された日本のコレクションの一部が残っていますが、それに関する情報はありません。1953年、アレクサンドロフスク・サハリンスキー市立博物館閉館以後、そこにあったコレクションは全てサハリン州郷土博物館に移転されました。このようにサハリン州郷土博物館は、当時までサハリンで存在した博物館の全コレクションの後継者と保管者となりました。

サハリン州における博物館学の発展では優先的な役割は、いつも科学的・組織的なセンターである当館により果たされていました。当館は、サハリン州におけるその他の博物館の創設者となりました。当館の絵画とグラフィックのコレクションはサハリン州美術館のコレクションの基礎となり、1990年代の初め頃、当館の職員たちの努力でアレクサンドロフスク・サハリンスキー市でA.P.チェホフ記念館が創設されました。

1980年代中ごろ、サハリン州の地区において、当館の分館網が形成始まりました。2000年初め現在、七つの地区に-オハ地区、ノグリク地区、ポロナイスク地区、クリルスク地区、アレクサンドロフスク・サハリンスキー地区、ホルムスク地区、ユジノクリルスク地区-分館がありました。2001年、サハリン州教育・文化・スポーツ局長の指令により、当館の分館は廃止され、その代わりに、市立博物館が設置されました。

当館の基盤は、専門的知識と創意と相互援助の原則です。これによって、この20年間で当館は、コレクション数を10倍以上増やし、極東における、博物館だけではなく、学問・芸術的な施設の中でも大きい科学センターとなりました。当館は、定期刊行物、論文、モノグラフ、パンフレットなど、サハリン・クリル列島に関する科学的な出版物を出します。当館は、世界の多くの国々で知られています。当館の学者たちは、国際科学プロジェクト、会議、シンポジウム、探検に積極的に参加します。

当館は社会の歴史や文化、サハリンとクリル列島の自然に関する本物の物を保管しています。展示されている物とコレクションの数は、20万個以上です。

珍しい展示物の中に、サハリンの原住民(アイヌ、ウイルタ(オロック)、ニブフ)の伝統的な文化の古い物と古生物学的なコレクションがあります。

当館の活動はサハリン州についての知識を深め、来館者に伝えることを目的とします。そのために学問研究をしたり、コレクションの補充をしたりしています。


毎年、当館にサハリン州の住民やお客さんが約7万人来ます。


サハリン州の観光は、まず当館から!

  

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